- お祝いする場所
- 自宅、お食事処など
- お祝い時期
- 生後100日目
- 用意するもの
- お食い初めのお祝い膳
- お祝い金額
- 5,000円~1万円
お食い初めの意味
お食い初めは、赤ちゃんに初めて食べ物を食べさせて(実際には食べさせるマネだけ)、一生食べ物に困らないようにとの願いをこめた儀式です。
もともとは平安時代の宮中行事である五日百日之祝儀(いかももかのしゅうぎ)に由来すると言われています。
お食い初めを行う日
お食い初めは生後100日目にお祝いすることがおおいですが、だいたい乳歯が生え始めるのがこの頃だからだそうです。
実際に赤ちゃんに歯が生えてくる時期には個人差がありますので、歯が生えているかどうかは気にする必要はありません。
また地域によっては110日目、120日目に祝うところもありますし、長寿を願ってお食い初めを先延ばしする「食いのばし」として120日以降に行うところもあるそうです。
お食い初めの呼び方
お食い初めには地域によっていろいろな呼び方があります
- 初めてお箸を使う儀式だという意味から、「箸揃え」「箸初め」「箸立て」
- 初めて魚を食べる日(尾頭付きの魚を用意します)なので、「真魚(まな)始め」
- 歯が丈夫になるようにという願いを込めて、「歯がため」
- 生後100日目のお祝いという意味で、「百日(ももか)の祝い」
お食い初めのやり方
養い親(食べさせる役の人)が赤ちゃんを抱っこして、祝い箸でお料理を赤ちゃんの口に運びます。本当に食べさせるのではなく、食べさせるふりをするんですね。
食べさせるマネをする順番は、「ごはん→汁物→ごはん→魚→ごはん」。これを3回繰り返していきます。
最後に歯がための儀式として、用意した小石に箸を触れ、赤ちゃんの歯茎にちょんと触れます。
お食い初めで色直し式
それまで白い産着を着ていた赤ちゃんに色付きの晴れ着を着せてお祝いする、色直し式(いろなおししき)を行う地域もあります。
お食い初めのお祝い膳
お食い初めのお祝い膳では、おめでたい食材とお料理を用意します。仕出しを利用すると便利です。
お食い初めのお祝い膳のメニュー
お食い初めのお祝い膳は、一汁三菜が基本です。
ご飯と汁物、尾頭付きの魚は儀式に使用するのであった方がベストですが、それ以外はお好みでよいでしょう。
仕出しではなく、普段の食事を盛り付けても良いですよ。
- 尾頭付きの焼き魚・・・鯛や地域でとれる魚(金頭を使う地域もある)。頭が固くなるように焼くと良いそうです
- ごはん・・・赤飯の他、季節の豆ごはんや栗ご飯など(白飯や白がゆでも)
- 汁物・・・はまぐりの他、鯛や鯉のお吸い物
- 煮物・・・たけのこを使った煮物や、季節の海や山の幸の炊き合わせ
- 和え物・・・紅白なますの他、おめでたい食材の酢の物や和え物
- 梅干し(地域によって)・・・シワができるまでの長生きを願って
- 勝ち栗(地域によって)・・・勝利を祈願する縁起物。干した栗を臼でついて殻と薄皮を取り除いたものです
お食い初めの歯がための石
お食い初めのお祝い膳には、子供の歯が石のように固くなることを願って、歯がための石も添えます。
歯がため用の石は、氏神様を祀っている神社やお宮参りで参拝した神社の境内で拾ったり、河原や海岸で1~3個ほど拾います。
よく洗って、高杯や小皿に紙を敷いた上の乗せて出しましょう。
お祝い膳の食器
お食い初めに使う正式な食器は、家紋の入った漆塗りのお膳とお椀です。母方の実家が用意するのがならわしでした。
男の子と女の子では色が違うのですが、
- 男の子・・・朱塗り
- 女の子・・・内側が朱塗り、外側が黒塗り
日本の古い風習では、女の子に朱の色のものをあてることが多いのですが、お食い初めの食器では男の子のほうに朱色一色の食器を選ぶことになっているのでちょっと注意が必要ですね。
お食い初めの祝箸の箸袋
お食い初めで使用する祝箸の箸袋には赤ちゃんの名前を書くと良いです。
お食い初めのお祝い
- お祝いを贈る時期
- お食い初め当日
- 表書き
- 初御膳、祝御食初
- 水引
- 紅白蝶結
- 金額
- 5,000円~1万円
お食い初めのお祝いの席に招待されていない場合は、特にお祝いをお渡ししなくても良いです。
品物をお渡しする場合は、赤ちゃん用の食器やエプロンなどのお食事グッズなどが喜ばれるようです。
お食い初めの内祝い
- 内祝を贈る時期
- お祝いをいただいてから1か月以内
- 表書き
- 内祝(氏名には赤ちゃんの名前を)
- 水引
- 紅白蝶結
- 金額
- いただいたお祝いの半額程度
お食い初めは身内のお祝いなので、お祝い膳を用意することがお返しとなるので、特別なお返しは必要ありません。
お祝いの席に欠席される方などには内祝としてお菓子などのお品物をお贈りします。
目上の方に現金でお返しするのは失礼にあたりますので注意しましょう。