赤ちゃんの誕生を祝い、出産祝いを行います。
まずは近しい人から順番に出産報告をし、赤ちゃんとお母さんの体調の無理のない範囲でお祝いしましょう。
- お祝いする場所
- 入院している病院、自宅
- お祝い時期
- 出産一ヶ月以内
- 用意するもの
- 特になし(産飯の儀、三日祝いをする場合は別途準備)
- お祝い金額
- (親族)1~3万円(友人)5,000円~1万円(同僚・近所)3,000円~5,000円
出産祝いの意味
無事な出産に感謝し、赤ちゃんの健やかな成長を願うのが出産祝いの意味です。
母子の健康を最優先にしながら、まず両親や親しい親族に報告してお祝いしましょう。
出産祝いのやり方
今は病院で出産する方が大半なので、出産祝いの特別な儀式を行うことは減りましたが、どんなお祝いごとがあるのかをご紹介します。
産飯の儀で出産を報告
赤ちゃんが誕生してすぐに炊くごはんを産飯(うぶめし)と呼び、産神様(うぶがみさま)にお供えして、出産が無事に済んだことを報告するのが産飯の儀(うぶめしのぎ)です。
産飯はお茶碗に高く山のように盛るのがならわしです。
お米は一升分炊きます。(一升と一生をかけて、「一生食べるものに困らないように」という願いを込めてのことです)
山盛りの産飯は赤ちゃんの枕元に置いて、お母さんや出産のお世話をしてくれた女性たちで食べたそうです。
三日祝いで健やかな成長を願う
三日祝い(みっかいわい)では、赤ちゃんの身体をお湯で洗います。この時のお湯を産湯(うぶゆ)と呼び、地域によっては赤ちゃんの丈夫な成長を願い、産湯にお酒やお塩を入れたり、漆のお椀に入れたりするところもあるそうです。
産湯に使ったお湯は、日の当たらない床下などに捨てるようにします。捨てる場所が悪いと、赤ちゃんが夜泣きするようになるとも言われたそうです。
産湯に浸かった後は、産着(うぶぎ)に着替えます。
丈夫でまっすぐに育つ麻の葉にあやかって、産着には麻の葉模様が入っていることが多いですが、魔除けの意味から赤や黄色の無地の産着を着せることもあるそうです。
出産報告の順序と方法
まず両親など近い親戚から順番に無事に出産が済んだことを報告しておきましょう。報告は電話で大丈夫です。
友人などには3日後など少し落ち着いてからで問題ありません。親しい中であれば写真付きのメールで報告しても喜ばれるかもしれませんね。
普段あまり交流がない方への出産報告は急がなくても良いでしょう。年賀状や暑中見舞いなどのご挨拶で一緒に報告しても構いません。
出産祝いのお祝い
- お祝いを贈る時期
- 出産から1か月以内
- 表書き
- 祝御出産、御出産御祝
- 水引
- 紅白蝶結
- 金額
- (親族)1万~3万(友人)5,000円~1万(同僚・近所)3,000円~5,000円
出産祝いを贈る場合は、必ず無事な出産を確認してからにしましょう。
出産祝いではベビーカーや抱っこひもなどのベビー用品や、出産をがんばったお母さんへの贈り物が喜ばれます。
友人や会社の同僚からなどとして複数人で集まってお祝いを渡す場合は、お祝の目安金額の半額程度をプレゼント、もう半額を現金で贈ることも多いようです。
二人目以降の出産の場合、ベビーグッズはすでにある程度所有していることも多いでしょうから、近しい中であれば何が必要かを聞いてみるのもいいかもしれないですね。
出産祝いのお返し(内祝い)
出産祝いのお返しである内祝いは、お祝いをいただいてから1か月以内を目安に贈ります。
- 内祝いを贈る時期
- 出産後1週間~1か月以内
- 表書き
- 内祝
- 水引
- 紅白蝶結
- 金額
- いただいた金額の半額程度(場合によっては1/3程度でも)
熨斗には赤ちゃんの名前を書きます。いただいた方が読み方に困らないように、一般的な漢字の名前でも、ふりがなをふっておくようにしましょう。
いただいたお祝いの約半額程度を目安にお返しするのですが、いただいた額に応じて内祝いを選ぶのはなかなかの重労働です。
内祝いの候補選びだけでも出産前にしておけると楽ですね。
出産内祝い選びに関しては詳しくはこちらのページをご覧ください
出産した病院へのお礼
出産した病院へのお礼は何かした方がいいのか気にされる方もいるかもしれませんが、今はお礼を受け取らない決まりになっている病院が多いです。
基本的には病院へのお礼は必要ないと考えて問題ありませんが、とてもお礼になった等で何かしらで感謝の気持ちを伝えたい場合は、お世話になったスタッフで分けてもらえるような個包装の菓子折りなどはどうでしょうか。
- お礼を贈る時期
- 退院時
- 表書き
- 御礼
- 水引
- 紅白蝶結
- 品物の金額目安
- 3,000円~5,000円程度
のしをかけて、感謝の言葉と共に退院時にお渡ししましょう。
お断りされる場合は、迷惑にならないように無理にはお渡ししません。
出産の記念品(メモリアルグッズ)
出産の記念品として、ベビーリングを作ったりや手形足型などを額に入れて飾っておく、ニューボーンフォトなども流行っていますね。
昔ながらのメモリアルグッズとしては、へその緒や産毛を桐の箱で保存しておくのも一生の記念になります。
桐の箱は産院からいただけることもありますが、抜けた乳歯と一緒に保管できるケースなどかわいいものも市販されていますので、お気に入りの物を選んでもいいですね。