お宮参り(おみやまいり)

お宮参り
ちょうど一か月健診を済ませるころに行うのがお宮参り。
氏神様(うじがみさま)に赤ちゃんが産まれたことを報告するためのお祝いごとです。
お宮参りついて
お祝いする場所
住んでいる地域の神社
お祝い時期
生後1カ月前後
用意するもの
祝い着やセレモニードレス
お祝い金額
5,000円~1万円

お宮参りの意味

お宮参りの儀式は、その土地とその土地に住む人の守り神である氏神様(うじがみさま)(産土神様・うぶすながみさま)に、産まれた赤ちゃんを氏子(うじこ)として認めてもらう意味合いの儀式として始まりました。

 

もともとは、同じ血縁関係の一族がその「氏」の先祖などを神様として祀ったのが氏神様でしたが、最近では土地を守る産土神様と氏神様の区別がほとんどなくなっています

お宮参りのやり方

お宮参りのやり方にこれといった決まりはありませんので、自由に参拝だけでも済ませても十分ですし、お参りする神社に祝詞奏上やお祓いをお願いしてもよいです。

神社で祝詞奏上

ならわしでは、お参りには両親と父方の祖母が付き添い、赤ちゃんは父方の祖母が抱っこすることになっています。

しかし母方の祖母に抱っこしてもらったり、母親が抱っこしてお参りしても構いません。

昔は出産には穢れがあるという考えがありました。そのため出産後の母子には忌みの期間があり、神社への参拝もできず、お宮参りも出産後の母親は参加できないという風習があったため、父方の祖母が代わりに抱っこしてお参りするようになったと言われています
お宮参りの後は写真撮影をしたり、家族親族でお祝い膳を囲んでお祝いするのも記念になって良いですよ。
その他お宮参りには、額に「犬」と書いたりわざと赤ちゃんを泣かせたりするなど、地域によっていろいろな風習があります。

お宮参りの時期

お宮参りの時期は生後1カ月前後に行うのが一般的ですが、男の子は生後31日、女の子が生後33日、もしくは男の子は生後30日、女の子は生後31日目にお参りすると言われる地域もあります。

 

また早いところでは生後7日、遅いところでは生後100日目にお参りするという地域もあるそうです。

お宮参りの赤ちゃんの祝い着(晴れ着)

お宮参りでは赤ちゃんに祝い着を掛けます。

祝い着には願いを込めた絵柄が描かれており、女の子と男の子にはそれぞれ正式な絵柄と生地があります。

 

以前は母方の実家から贈られる風習がありました。

女の子の祝い着

女の子の祝い着には紋様を折りだした光沢のある綸子(りんず)地か、細かい縮れが美しい縮緬(ちりめん)地に友禅模様があしらわれています。

家紋は入りません。

 

女の子の祝い着には、蝶、てまり、御所車に花柄をあしらったものがおめでたい柄としてよく描かれます。

男の子の祝い着

男の子の祝い着には軽くて柔らかく光沢の美しい羽二重地にのし目模様が描かれ、五つ紋(両胸、背中、裏側両袖五か所に家紋)が入っています。

 

鷹、松、兜、鶴、武者などがおめでたい柄としてよく用いられます。

祝い着の掛け方

赤ちゃんは祝い着の下に白羽二重の内着や白いベビードレスを着ます。

 

祝い着をレンタルした場合、赤ちゃんの白い帽子とスタイがセットになって入っていることもあるので、一緒に着せてあげるととてもかわいらしいです

 

赤ちゃんを抱っこした状態で上から祝い着を掛けて、祝い着の紐を抱っこした人の背中に回し結びます。

祝い着の紐は、赤ちゃんの顔が出るように調整してしっかり結びましょう。

祝い着につけるおめでたい縁起物

結んだ紐には扇子や麻の緒、犬張子、でんでん太鼓、お守りなどの縁起物を結んで吊り下げることもあります。

 

地域によっては袋を吊り下げて、神社からいただいたお守りを入れるところもあるそうです。

祝い着はレンタルやセレモニードレスでも

最近はお宮参りに和装の祝い着ではなく、真っ白なセレモニードレスを祝い着として着せることも増えてきています。

 

産まれた病院から退院する時にセレモニードレスを用意された場合は、そのまま同じセレモニードレスをお宮参りの時に着用してもいいですね。

 

セレモニードレスを着せる場合は、同じような素材の白いケープを祝い着として掛ければよいでしょう。

 

またお宮参りの写真撮影をするスタジオ等で、祝い着のレンタルを行っている場合もあります。着用の機会の少ないものなので、上手にレンタルを利用するのも賢い方法です。

 

祝い着を購入した場合は、仕立て直して七五三の時に着用する方もいらっしゃいます

お宮参り付き添いの大人の服装

赤ちゃんにとって祝い着は正装なので、付きそう大人も正装で揃えましょう。

 

赤ちゃんを抱っこする役の祖母は、色無地紋付きか訪問着が一般的。

正式には黒紋付だそうですが、大げさすぎるので色無地紋付き訪問着くらいが気張り過ぎずちょうどよいのかもしれません

お父さんはダークスーツかブラックスーツ、お母さんは和装なら色無地紋付きか訪問着、付け下げ、江戸小紋など、洋装であれば明るい色のスーツやワンピースです。

 

 

一緒にお参りする人同士でちぐはぐにならないよう、あらかじめどんなものを着て行くのか打ち合わせておくと良いでしょう。

お宮参りのお祝い

お祝いを贈る時期
お宮参り当日
表書き
御宮参り祝、宮参り御祝、祝御宮参、御祝
水引
紅白蝶結
金額
5,000円~1万円

熨斗紅白蝶結御宮参り祝

出産祝いをしているのであれば特別にお祝いを用意する必要はありませんが、お祝いの席に招待された場合には、お祝を持参するようにしましょう。

お宮参りの内祝い

内祝を贈る時期
お宮参り後の会食後
表書き
宮参り内祝、内祝(氏名には赤ちゃんの名前を)
水引
紅白蝶結
金額
2,000円~3,000円

熨斗紅白蝶結内祝子供の名前

お返しは原則不要です。お祝いをいただいた場合は、お祝い膳を用意するのがお返しになります。

お祝い膳は仕出しを利用すると便利です。

 

内祝にお品物を用意する場合は、赤飯やかつお節などを会食の後にお渡しします。

お宮参りのお祓い

表書き
初穂料、玉串料
水引
紅白蝶結
金額
5,000円~1万円が目安(神社により異なる)

熨斗紅白蝶結御初穂料

お宮参りでお祓いをしてもらう場合は、神社の社務所などで申し込みをします。

あらかじめ予約が必要な場合もありますので、事前にホームページや電話などで確認しておくのが良いでしょう。

 

また御初穂料も神社により異なりますので、予約の際に一緒に確認しておきましょう。

お宮参りの衣装替え

お宮参りには赤ちゃんには祝い着、両親も正装してお出かけすることが多いと思いますが、神社でお祓いを受けるなどをしていると1時間以上かかる場合があります。

 

お祓いや写真撮影が終わったら、季節も考慮して、赤ちゃんやお母さんは楽な格好に着替えられるように準備しておくといいかもしれません。

お着替え用のベビー服をチェック

 

生後1か月ごろの赤ちゃんはまだまだ吐き戻しの多い時期ですし、抱っこする人の着ているものも汚れる可能性があります。

母親もまだ分娩して約1か月の時期なので、なるべくゆったりした無理の少ない格好で出かけるか、途中で着替えられるように用意しておくといいですね。

お宮参りとお食い初めを一緒に

お宮参りの時期は産後約1か月後とはなっていますが、季節や体調を考慮してずらしても構わないことになっています。

 

生後100日目に行う「お食い初め」というお祝いごとと時期が重なってくることもあるかと思います。

 

お祝いに集まってくれる親族がいる場合には、何度も予定を合わせるのも大変なので、お宮参りとお食い初めの時期が近くなる場合は、一緒に行ってしまっても良いですね。

 

神社にお宮参りに行った後、みんなでお食い初めのお祝い膳を囲んでお祝いしましょう。

 

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