- お祝いする場所
- 自宅
- お祝い時期
- 生後7日目
- 用意するもの
- 命名書、お祝い膳
- お祝い金額
- 5,000円~1万円
お七夜の意味
赤ちゃんが産まれてから7日目に、お七夜というお祝いごとをします。お七夜では赤ちゃんの名前を親族に披露し、お祝い膳をみんなで囲んでお祝いします。
今のように医療が発達していなかった時代は、産まれたばかりの赤ちゃんが亡くなってしまうことも少なくありませんでした。そのため、生後7日目まで無事に過ごせたことを確認してから、ようやく名前をつけたということに由来したお祝いごとです。
お七夜・命名式のやり方
お七夜では赤ちゃんの名前を命名書(めいめいしょ)に書いて神棚や床の間に飾り、祖父母、兄弟姉妹などの親族、お世話になった助産師や仲人に披露する「命名式(めいめいしき)」を行います。
最近ではお七夜自体行わないことも増えてきましたし、あまりたくさんの人を招待せず親戚だけや夫婦二人のみで行うことも多いようです。
命名式では赤ちゃんの名前を命名書に書いて披露します。
以前は母方の祖父などに、赤ちゃんの名前をつける名付け親になってもらうことがありましたが、その場合は名付け親に命名書も書いてもらっていました。
今は赤ちゃんの親自身が名前を考えて、命名書も自分たちで書くことが多いです。命名書は書道家に依頼しても良いです。
命名書の作成が済んだら、お披露目のお祝い膳を囲みましょう。
母子は体に負担のない範囲で参加するよう心掛け、お祝いのはじめだけ参加してあとは別室で休んでいても失礼にはあたりません。
命名書の書き方
命名書の書き方には、正式な書き方と略式的な書き方とがあります。
今は略式的な書き方の方が一般的です。
正式な命名書の書き方
- 奉書紙を横に2つ折りにする(折り目が下)
- 横2つ折りにした奉書紙を縦に3つ折りにして折り目をつけて開く
- 三つ折りの左右上に命名日、左中央に両親の名前、三つ折りの中央右上に父親の名前と続柄、中央真ん中に赤ちゃんの名前、中央左側に生年月日、三つ折りの右側中央に「命名」と、濃い墨で書く
- 左側(父母の名前側)を先に内側に折り、三つ折りの折り目通りに折りたたむ
- 上包み用の奉書紙の中央に折りたたんだ命名書を置き、左→右→上→下の順で包み、「命名」と表書きする
略式的な命名書の書き方
- 半紙や市販の命名書を用意
- 右側に両親の名前、続柄を書く
- 中央に赤ちゃんの名前(命名 ○○)と書く
- 左側に生年月日を書く
略式的な命名書の場合、市販のものでかわいいものもありますし、額に入ったしっかりしたものを作成してしまうのも記念になるでしょう。
命名書の飾り方
命名書の正式な飾り方は、命名書は三方(さんぽう)に乗せて、神棚や床の間、鴨井など、家の中でよく目立つ高いところに飾ります。赤飯やお神酒を供えても。
略式の場合は、赤ちゃんのベビーベッドに貼ってもよいです。
命名書を飾る期間は、お宮参り頃までの約1か月間ほどが一般的なようです。
飾り終わったら記念品として大切に保管しておきましょう。
お七夜のお祝い
出産祝いをお渡ししているのであれば、ちょっとしたお菓子や祝席でいただくお酒などを持参してお七夜のお祝いとすればよいでしょう。
当日のお祝いに参加できない場合は、配送でお届けしても大丈夫です。
現金でお祝いする場合は、お披露目のお祝い膳の代金分くらいが目安です。
- お祝いを贈る時期
- お七夜の会席に持参
- 表書き
- 祝御七夜、祝命名
- 水引
- 紅白蝶結
- 金額
- 5,000円~1万円
お七夜の内祝い
お七夜の内祝いは基本的には必要なく、お七夜でお祝い膳を用意するのがお祝いへのお礼となります。
お七夜の会食の席にご招待できなかった方には、菓子折りなどの品物を内祝いとしてお贈りするようにしましょう。
内祝いには命名紙をつけることもあります。
- 内祝いを贈る時期
- ー
- 表書き
- 内祝
- 水引
- 紅白蝶結
- 金額
- いただいたお祝いの半額程度
名付け親について
赤ちゃんの名前を名付け親に頼む場合は、出産前にお声がけをしてお願いしておきましょう。
全てお任せしても良いですが、名前の候補に希望がある場合は、こちらから複数案提示してその中から選んでもらったり、希望の漢字や意味などを伝えてお願いしてもよいです。
名付け親へのお礼
お七夜にお招きし、お祝い膳でお礼とさせていただいても良いですし、ご招待したうえで、別途お礼をお渡しする場合もあります。
お祝い膳とは別にお礼をお渡しする場合、目上の方へのお礼に現金は失礼にあたるとされますので、品物や商品券などでお渡しするのが良いでしょう。
- お礼を贈る時期
- お七夜のお祝いの席
- 表書き
- 命名御礼、御礼
- 水引
- 紅白蝶結
- 金額の目安
- 5,000円~2万円
お七夜のお祝い膳について
命名式でのお披露目の後は、親族でお祝い膳を囲みますが、出産後間もない母親にはお祝い膳の用意は負担が大きいですので、仕出しを利用するのが一般的です。
手作りする場合は父親や祖父母で準備を行います。
お七夜のお祝い膳の内容
- お赤飯
- 尾頭付きの焼き魚(鯛など)
- 紅白の生麩
- 煮物
- 揚げ物
- お刺身
- お吸い物など
お七夜のお祝い膳は、赤飯と尾頭付きの魚以外は、決まった形式のようなものはあまりないようです。
家族や招待した方の好みなどで自由にしても良いでしょう。